けんぶつざえもん

見たり読んだりしたことについて、ときどき書きます

海老名市立中央図書館に行ってきた(1)

 

  10月5日月曜日、だいたい3時から5時まで、海老名市立中央図書館に行ってきました。

 

初めに言い訳

 なるべく良い点を見ていきたいし、建設的でないまぜっかえしやバッシングは個人的には見たくない。また、スタッフをレファレンスで試すようなことをすると、スタッフの時間と手間を取らせるわけで、普通に利用しにきている人へのサービスに支障が出かねないので慎むべきだと思う。
 そもそもオープン当初の図書館なんて、どこもばたばたしていて当然だ。
 私が知っている某館は夏休みの新規オープン当初は人が多すぎて、普通のおじさんが足を伸ばして地べたに座りだして別のおっさんと喧嘩になるようなありさまだった。以前見学に行った真新しい駅近大型図書館も、見学者が「この棚は…?」と質問してしまうくらい、利用の多さに棚が乱れてスカスカになっていた。
 だから今回も、もうちょっと落ち着くまで待つべきだったかもしれない。ららぽーとができてブックカフェも入るらしいし待とうかな、と思いはした。でも、悪い意味で話題になっていたので野次馬根性に負けて、行ってしまった。
 図書館はよく使うというか正直とても縁の深い人間なので、そちら側からの視点ではあるが、感想を書く。

 

コインロッカー

 ちょっと手違いでアホみたいに荷物が重かったのでコインロッカーをお借りしました。1階の入り口横の見取り図を見てもそれらしい表示はなく、書店とスタバが始まっているので半ば諦めながらもたまたま書店フロアに出ていたスタッフの方に聞いたところ(フロアワークの人に話しかけるほうが全然気持ちが楽なんだなーと実感した)、2階にあるとのこと。
 よって、そのまま階段を上り、ロッカーを探しつつ本棚にびびりつつうろうろしました。この時点で目的はロッカーだったからほとんど空間把握ができていなかったし、サインも見つけられなかったものだから、うろうろしてしまった。(というか本当に空間把握が不得手なので帰りも探し回ってしまった。今もロッカーの場所が定かではありませんが、多分2階カウンター付近だったんだと思います。トイレの並びではない方。)
 ロッカーは100円玉を入れて鍵をかけ、利用後は戻ってくるタイプ。30個ありました。

 

書架の並び

 そのフロアにたまたまあったので民俗学の棚を見ました。背後は閲覧席になっていて、席は埋まっていました。

 背ラベルは二段で、『アーサー・ランサムのロシア昔話』は上段が「人文」、下段が「018 ラ」になっていました。また、裏表紙にISBNのバーコードぐらいの大きさのラベルに「人文 民俗・地理 民俗学 日本神話・民話」というカテゴリと書名が書かれています。
 ……「日本神話・民話」の棚にロシア昔話があるので怪訝に思いつつ、ほかにも数冊世界の昔話が混じっていたため、こういうものなのかな、「日本神話」&「(世界の)民話」の棚なのかなと無理矢理自分を納得させました(後から思うとそんなわけありませんでした)。
 とにかく棚がすごいことになっていて圧倒されました。〔018〕の中がラベルどおりの50音順に配架されていないのが気になります。いや50音順までは努力義務だよってことなのかもしれませんが、シリーズがぱらぱらと配架されていて、『対訳日本昔噺集』の1と2がばらけているのはまだしも、松谷みよ子の10冊以上あるらしきシリーズ(失念。『現代民話考』か?)がばらばらなのは落ち着かない気持ちになりました。

 思わずできる範囲で前後で入れ替えてみたりもしましたが、ここの棚が既にぱつぱつだったのか、あまりはかどりませんでした。というかちゃんと覚えていませんが、オープン当初から棚がぱつぱつなんてことがあるんだろうか?それでいいのか?

 

元の書庫本

 ちなみに『アーサー・ランサムのロシア民話』は元版と新装版が離れたところに並んでいました。
 改訂版や新版が出たような本は、古いほうを書庫に保存したりするのが一般的なのではないかと思います。この本も元版については以前は書庫本だったらしく、図書館バーコードの横に書庫シールが貼ってありました。
 ほかにもかつて書庫本だったのが開架に呼び戻されてきたらしい本は多々あり、新旧『栄養学ハンドブック』も2冊くらい並んでいました。あと、古い白書らしきものも一緒に並んでたりして、最近のは一緒に置いてないけどタイトル変わったのかなぁ、などと思いました。

 

配架場所は〔飾〕

 書架の上の飾り棚みたいな部分にも、一見利用頻度が低そうに見える全集や辞典の類が並んでいました。
 下の書架と類似した内容の本が並んでいることもあるし、あ、こんなところに(旧)日本古典文学大系が…みたいな発見もありました。
 いま場所が思い出せないのでOPACで調べたら、『日本古典文学大系』の何巻だかもわからない本の所蔵場所は「飾料理」だそうです……。飾り棚…飾り…。元の請求記号が「/918/ニ/2」なので、資料コード「110074986」の『日本古典文学大系』は多分2巻です。2巻ってなんだっけ。収録内容というか各巻タイトルだけでも表示されるようにならないのでしょうか。

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 古く見える本だけかと思いきや、小学館の新全集も上(飾)でした。歴史の書架の上(飾)には国史大辞典があったし、3階の語学・参考コーナーでは日本国語大辞典はさすがに下の棚に並んでいましたが、角川古語大辞典は上(飾)でした。涙涙。
 それと参考図書といえば、百科事典が語学・参考〔159〕なのはそれとしても、旧版らしきものが上(飾)に置いてあったり、その本にカビが生えていそうな雰囲気なのが気になりました。

 追記:いただいたコメントに関して(ありがとうございます!)
"読めないのに検索できる意味がよくわかりません。" 
 …マジレスすると、職員が取り出してくれるはずです。結局書庫と大して変わらないように思えますが。書庫のほうが高層でない普通の棚に纏まっている分職員も楽だと思われます。
 ネットを見ていると、「高い棚にある本をご希望の方は、スタッフまでお声がけ下さい」という表示があったとのことでした。でも、声、かけにくいですよね…。

分類

 分類は、これは間違っているのでは…?というものも見かけましたが、一方で旅行097の京都のところに森見登美彦の文庫版の『太陽の塔』『新釈走れメロス』『恋文の技術』があるのなど、これはこれで意図があるのだろうかとも思いました。
 いずれにしろとにかくすごい量に圧倒されてしまいます。私が1冊2冊カウンターに持っていったところでどうにかなるものじゃない……という気持ちに物凄くなってしまいました。
 本当はそれではいけない、明らかな間違いは1冊1冊直してもらったほうが次の人のためだと頭ではわかっていても、小姑みたいな真似になるし気が進みませんでした(ランサムだけでもお伝えしておけばよかったかもしれません…)。

 

 長くなったのでとりあえずここまで。改行と段落、見出しの使い方がよくわからない。